学会長挨拶

東北アルコール関連問題学会の発足にあたって

平成25年12月待望の「日本アルコール健康障害対策基本法」が成立しています。現在、都道府県における推進計画が検討されていますが、依存症問題は、薬物・ギャンブル・インターネット等、様々な広がりを見せています。こんな折に、東北のアルコール関連問題研究会が学会として躍進することは、現在までの29回開催が基礎となり、意義深いものと考えます。

研究会の歴史を顧みますと、第10回 日本アルコール関連問題学会の開催された翌年である平成元年に東北アルコール関連問題研究会が設立されています。幸い今年は平成30年という節目の年でもあります。東北6県の連携と融和を目標としてきました我々の会は、各県の温泉を巡り懇親も深めてまいりました。

そんな中、平成23年3月11日に東北の大災害が発生し、災害関連としてアルコール患者の増加、自殺問題が増加し情報交換の場ともなり絆は一層大きくなりました。昨年の福島大会では会津に集結し、現実に則した活動として高齢者問題とCRAFT(Community Reinforcement And Family Training)などを取り上げ、活発な意見交換があり実りの多い研究会になりました。

多くの専門職の皆さん、新しい学会を一緒に発展させましょう。

御協力をお願いいたします。

東北アルコール関連問題学会

初代会長 遠藤五郎